
「高温反復浴で300kcal消費!」
「15分の入浴でジョギング並みのカロリーが減る!」
SNSや健康雑誌でよく見かけるこうした文言。
確かに、お風呂でじんわり汗をかいてスッキリした体感はあるかもしれませんが、
「それ、本当に痩せてるの?」「実際に消費してるのは脂肪?」「カロリーの数字、信じていいの?」
と、疑問に感じたことはありませんか?
今回は話題の「高温反復浴」の“ダイエット効果”について、
✅ 消費カロリーの実際の数値
✅ 「痩せる」は嘘なのか本当なのか?
✅ 科学的な視点からの根拠と誤解
✅ 正しい取り入れ方
を交えて、分かりやすく・正直に解説します。
目次
そもそも高温反復浴とは?どんな入浴法?
高温反復浴(こうおんはんぷくよく)とは、40〜43℃の高温のお湯に複数回に分けて入浴し、その合間に短時間の休憩(クールダウン)をはさむ入浴法です。
一般的な流れ(例):
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42℃の湯船に3分
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5分休憩(洗髪や体洗いなど)
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再び湯船に3分
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3分休憩
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最後に3分入浴
→ 合計約15分の入浴+10分ほどのインターバル=約25分
この入浴法はかつてテレビや雑誌でも「ダイエットに効く」として紹介され、一気に話題となりました。
高温反復浴で「300kcal消費」は嘘?根拠を検証
「高温反復浴で300kcal消費」は、よく言われるキャッチコピーですが――
結論から言うと、この数字はかなり誇張されたものです。
▶ 実際のカロリー消費はどれくらい?
厚生労働省や医学文献によると、
安静時の消費カロリー:1時間あたり約60kcal(体重60kgの場合)
入浴時は多少代謝が上がるとはいえ、15〜30分の入浴で消費できるカロリーはせいぜい30〜80kcal程度とされています。
例:
シャワー:20分で約40kcal
湯船入浴(40℃):30分で約70kcal
高温反復浴(25分想定):約60〜80kcal
つまり、「300kcal」というのは運動レベルの消費量であり、入浴だけでは到底届きません。
なぜ「痩せる」と錯覚するのか?その正体は“発汗”
高温反復浴をすると、体は一時的に大量の汗をかきます。
その結果、「体重が減った!」「脂肪が燃えたかも!」と錯覚しやすくなります。
実際は...
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減ったのは水分(=体重の一時的減少)
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発汗によるデトックス効果はあっても、脂肪燃焼ではない
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水を飲めば体重はすぐ戻る
「体温上昇=代謝アップで痩せる」も半分嘘?
一部では、「体温が上がることで基礎代謝が高まり痩せやすくなる」とも言われていますが、これにも注意が必要です。
▶ 体温が1℃上がっても、代謝上昇はごくわずか
確かに、平熱が高い人の方が代謝は高めですが、入浴などで一時的に体温が上がっても、すぐ元に戻ります。
その間の代謝上昇も微量で、脂肪燃焼に結びつくほどの効果は得られません。
それでも高温反復浴にはメリットがある!
「痩せる効果はないならやる意味ない?」
そう思うかもしれませんが、高温反復浴には他にもさまざまな健康メリットがあります。
✅ 血行促進・肩こり改善
短時間の高温入浴を繰り返すことで、末端までの血流が良くなり、冷え性や肩こりの軽減に効果的。
✅ 自律神経を整える
交感神経と副交感神経の切り替えが活性化されるため、リラックス効果や睡眠の質向上が期待できます。
✅ 疲労回復・ストレス軽減
温熱刺激によって筋肉の緊張がほぐれ、心身のリフレッシュ効果も高まります。
高温反復浴の“正しい”使い方
🔹 カロリー消費目的より「体調管理」として活用すべき
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体重を落とすのではなく、代謝をサポートする“補助”の役割
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有酸素運動や筋トレと組み合わせることで相乗効果
🔹 入浴後の「保湿・水分補給」は必須!
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汗をかいた分、水分をしっかり摂ること(目安:コップ2杯程度)
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乾燥を防ぐために入浴後の保湿ケアも忘れずに
🔹 心臓に負担がかかる可能性もある
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高温+反復入浴は心拍数が上がるため、心臓疾患・高血圧の人は控えるか医師に相談を
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めまいや立ちくらみを感じたら、すぐ中止すること
結論:「高温反復浴で痩せる」は“嘘”ではないが“誤解されやすい”
繰り返しになりますが、
高温反復浴だけで脂肪がゴッソリ燃えることはありません。
“汗をかいた=カロリー消費”
“体重が減った=脂肪が減った”
という誤解が独り歩きしているのが現状です。
しかし、
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リラックス
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自律神経の調整
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血流改善
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むくみ解消
などの点では、ダイエットの“土台作り”として非常に有効。
つまり、直接痩せるわけではないけれど、痩せやすい体にはなれるというのが正しい理解です。
✅ 記事まとめ
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高温反復浴の「300kcal消費」は科学的根拠がなく、誇張表現に近い
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実際のカロリー消費は30〜80kcal程度
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痩せたように見えるのは「水分が抜けた」だけの可能性が高い
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血行促進・リラックス・疲労回復など健康メリットは多い
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運動や食事と組み合わせることで「痩せやすい体作り」には貢献できる







